水中の有害物質は多岐に亘ります。勿論一番安全な状態は純水(H2O)という事になります。
代表的な有害物質をあげてみます。自事業所において心当たりがある場合には、早急に対応が必要だとお考えください。
重金属
- カドミウム(イタイイタイ病を引き起こした事で知られている物質です)
- 鉛(腎障害や血尿の原因とも成り得ます)
- 六価クロム(皮膚炎や腐食性潰瘍を引き起こす原因と成り得ます)
- 水銀(水俣病を引き起こした事で知られている物質です)
- 銅(細菌や藻類に対して、微量でも有害性を示します)
- 亜鉛(多量に摂取しなければ毒性は現れません)
- 鉄(多量に摂取しなければ毒性は現れません)
- マンガン(何れも毒性を示します)
半金属
- ヒ素(日本の山岳地帯の土中に多く分布、殺鼠剤として利用していたほど毒性が強い)
- セレン(何れも毒性を示します)
その他
- シアン化合物(人体に有毒であり、少量で死に至る事もあります)
- ベンゼン(造血機能障害、白血球減少などの症状を引き起こす原因と成り得ます)
- フッ素(過剰摂取の場合、骨硬化症や脂質代謝障害の原因と成り得ます)
- ヘキサン/油分等(生態破壊や水系の富栄養化に影響を与えます)
- フェノール類(安定した有機化合物であり、薬品として広く利用されています)
- 窒素(アンモニア、硝酸、亜硝酸等に分かれて水中で存在し、水系の富栄養化に影響を与えます)
- リン(窒素同様、水系の富栄養化に影響を与えます。
- ホウ素(嘔吐、下痢、発熱、けいれん等を引き起こす原因と成り得ます)
- 有機塩素化合物(PCBによるカネミ醤油事件に代表される様に、人体に悪影響を及ぼす原因と成り得ます)
- 農薬(殺虫剤などはやはり人体に悪影響を及ぼす原因と成り得ます)
(石井)